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2008年2月24日 (日)

ウラライラの冒険 黄金のマシンガン

「お前のダイモンはぎょう虫だろうが」
そんなことを空飛ぶ魔女に言われたもんだから、それはもう怒った。手に持った金色のマシンガンをぶっ放した。
しかし魔女はヒラリと、放たれた弾丸を大きくかわし彼方へと消えていった。
 
「おぬしにはまだそのマシンガンを使いこなせておらん」
体の中からこもるように聞こえる声。
私の守護精霊とも言うべき存在。ダイモンのぎょう虫だ。
ぎょう虫は私の表情をさとったか、いや、心臓の鼓動の落ち着きをさとったか、私に話しかけた。
「黄金のマシンガンを使える指導者が必要だな。スターウォーズでいうところのヨーダだ。で、その指導者なんだが、俺ならヨロイ熊を雇うね。」
  
正直、寄生虫ごときに言われるのは腹が立ったが、それ以上に腹が立つあの魔女にギャフンといわせるためだ、そのヨロイ熊とやらに会ってみようじゃないか。
 
 
「ようこそ!僕、ヨロイ熊のまさしっていうんだ。」
ヨロイ熊は予想に反してめちゃくちゃ可愛かった。ゲーセンのUFOキャッチャーに置けばお子様からOLまで幅広い支持を受けるだろう。
可愛さに見とれるだけでおそらく30分は退屈しなくて済みそうだが、私はマシンガンの使い方を覚えなくてはならない、さっそく、そのことをまさしに伝えた。
「え~、じゃあ、ちょっとそのマシンガン貸してみて」
 
「うーん、うーん…これはねぇ…」
 
 
「わかるかボケェ!!」
まさしはマシンガンを真っ二つに割った。この怪力さすがは熊と感心してしまうが、次の瞬間、場が凍りつく。
「そのマシンガンで俺を狩ろうったってそうはいかんぜ!その前に貴様の内臓を引きずり出してUFOキャッチャーの景品にしてくれるわ!」
 
あのアームでどのようにして内臓を掴むのかという考えが浮かんだが、目の前にはまさしの右手が勢いをつけて迫っていた。
ダメだこの攻撃は避けられない。私は致命傷を覚悟し恐怖で目をつむる。
 
「…痛みがない?」
私は不思議に思う。その答えは目を開ければ簡単にわかることだった。
空飛ぶ魔女が、あの腹立つ空飛ぶ魔女のまさみが私の盾となり立っていた。
「このぎょう虫野郎とか言ってごめんね。ウラライラ。」
 
まさみはラララライラララライと嘆くように泣いた。ウラライラもつられて泣いた。ついでにまさしも泣いた。
そしてぎょう虫は、そっとウラライラの体から出ていった。
 
 
 
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